ブラジル への旅支度

きっかけ

「……ブラ……ジ……ル………だな。ブラジル、行きたい!」
あるじさんの若干たよりなくも揺るがぬ決心から始まった、私たちのブラジルハネムーン計画。

結婚した翌年の、年始2週間(ギリギリ新婚)にお休みが取れる。
それが決まったのが出発の約1カ月半前。
行き先は……私は、あるじさんの行きたいところに行こう、と最初から決めていました。
よく言われますが、ここできっちり否定しておきましょう。
そのわけは、優しさからでも、デキた嫁だからでもありません。
右も左もわからず、母国語が通じない。そんな海外で、ケンカやトラブルはできるだけ避けたい。
だったら、 “行きたい願望”の強い方に合わせた方がラクだし、満足感も高い。
そう思ったから、ブラジル。

テクノの申し子だったはずのあるじさんは、ブラジルの音楽(正確にはミナス・ジェライス州の音楽)に
すっかりハマッてしまって、ミナスに行きたくて行きたくて、しょうがない様子だった。
反対に、私は厳寒の北半球ならオーロラくらいにしか興味がなく、それも「まぁ、いつか見られれば」くらいのやや冷ややかな情熱。南半球は、南米大陸以外はだいたい行ったことがあるし、と。
ほうら、やっぱりブラジル。

「ブラジルって危ないじゃん」という先入観も、最初はありませんでした。
上海でスリにもあってるし、言葉が通じなくてさんざんな目にあったこともあるし、
日本じゃなければ、どこだって一緒。自分がしっかりしてればいいだけ。
とどのつまり、私は当初、ブラジルに強いこだわりがあったわけではないのです。

旅程の決定

決まれば行動は早く、翌日には『地球の歩き方』を買い、
真っ先に駆け込んだのは、ブラジル旅行社。南米旅行専門の代理店です。
あるじがどうしても行きたいのは、リオ・デ・ジャネイロとミナス・ジェライス州。
私は、『地球の歩き方』を見た感じ、ボニートとレンソイス・マラニャンセス国立公園に惹かれたけど、ブラジルの国土の広さからして、日程が足りない。
結局、すべてはあるじを優先(こういうときも、私にこだわりがないから決めるのがラク)。

ブラジルへは、直行便など無鉄砲なものは現在なく、北米キャリアとJALが主流。
初めての南米、地球の裏側への超ロングフライト。
そしてあるじはしこたまレコード&CDを買ってくるつもり……ということで、ロストバゲッジをくらう可能性が少ないJALを利用することに。
成田ーリオ・デ・ジャネイロ単純往復をその場で押さえてもらい、現地情報が乏しすぎるなか、なんとか11日間の旅程が決まりました。最終決定は出発の半月前になっていたかな? それがこれ。

1/1(木)成田→NY→
1/2(金)サンパウロ→リオ・デ・ジャネイロ
1/3(土)リオ・デ・ジャネイロ滞在
1/4(日)リオ・デ・ジャネイロ滞在
1/5(月)リオ・デ・ジャネイロ→ベロ・オリゾンチ
1/6(火)ベロ・オリゾンチ→オウロ・プレット→ベロ・オリゾンチ
1/7(水)ベロ・オリゾンチ→リオ・デ・ジャネイロ
1/8(木)リオ・デ・ジャネイロ滞在
1/9(金)リオ・デ・ジャネイロ→サンパウロ→
1/10(土)NY→
1/11(日)成田

滞在は、
リオ・デ・ジャネイロ……TULIP INN COPACABANA(前半のみオーシャンビュー指定)
ベロ・オリゾンチ……OTHON PALACE
に決まりました。
(それぞれの詳細については「05_ホテル」で)

それと、到着日の空港〜ホテル間の送迎、リオ・デ・ジャネイロで1日、オウロ・プレットで1日、日本人ガイドさんによる観光をつけました。



さて、旅行手配と同時に、ブラジルに入国するには(いまだに)ビザが必要なので、その手続きもしなければなりません。これは代理店にお願いすると、
■申請代行料 1万150円(ひとり分、ブラジル旅行社の場合)×2=2万300円
かかるのですが、「かんたんにできますよ〜」というので、自力で行うことに。そうすると、
■査証料金 3500円(ひとり分)×2=7000円
で、すみます。
そう、何事も倍額になることで「結婚した」と実感するのです。せつなし。
ビザの申請の前に、私はパスポートの名字と本籍の変更。ちょうど残存期限が3カ月を切っていたので、10年パスポートを「新規発給申請」しましたが、そうでない場合は、「訂正申請」することができるそうです。ただ「訂正」の場合、パスポートの「追記」ページに変更内容が記載されるだけで、写真やサインなどはそのまま。ICチップ内の情報もそのまま。ICチップじゃないパスポートもそのまま。なので、女性は結婚したら、残存期間にかまわず、新規発給を申請した方が面倒が少ないと思います。で、手続きに必要なものはこちら。

■一般旅券発給申請書 1通(パスポートセンターで記入)
■写真(タテ45mm×ヨコ35mm) 1葉
■これまでの有効旅券
■戸籍謄本又は抄本 1通(千葉なので、郵便で取り寄せました)
■本人確認書類(運転免許証など)
いつのまにか、ハガキは必要なくなっていて、手続きの時点で「○月○日以降に来てください」と言われて、おしまい。


やっとICチップ入りのパスポート♪
そして初めての赤いパスポート♪
パスポートの準備が整ったので、いざビザ申請! 出発の2週間前。五反田駅東口を出ると目の前にある“洋服の青山”のビルの2階にある在東京ブラジル総領事館で手続きをします。
手続きに必要な書類はこちら。

■申請用紙 1通(Webからダウンロード。英語で記入)
■写真(タテ70mm×ヨコ50mm、顔のサイズ40mm、上部の余白10mm)申請用紙に貼付
■パスポート(ビザがおりるまで預けてしまうので、コピーを取っておくのがカシコイ)
■戸籍謄本(あるじとの夫婦関係がわかるよう謄本でないとダメ)
■銀行の残高証明書(日本語のものでOK。だいたい25万円以上で合格ライン。銀行で申請すると3日ほどで郵送されます。手数料735円)
■飛行機の予約回答書、もしくはE-チケット
■査証料金(窓口の隣にあるブラジル銀行で支払います)

受付時間は平日10〜12時。……って2時間かい!
こりゃ、私みたいなプーでなければ自力ではできません。
年末年始の帰省を控えてブラジル人でごった返したなか、1時間は待ったような……。でも難なく手続きを終え、鼻歌唄って帰りました。ビザがおりるまで、申請から約10営業日はかかるとのこと。クリスマス休暇をはさんで、パスポートの受取に領事館へ向かったのは12/29、出発ギリギリだったのでした。

総領事館なのに、アピールが控えめすぎて見つけにくい……。このビルの2階ですよ〜
そして、ブラジルの通貨、レアル(RS)の準備。
治安を考えるとあまり現金を持ち歩きたくないので、なるべく現地ではクレジットカードを使うことに。旅費はすべて前払いしちゃったので追加は必要なし。とはいえ8日間いるので、目算で必要最低の6万円分を換金することに。

当時、1RS=45円前後と超円高!
現地で円→RSに直接換金できるのはサンパウロのみ。リオ・デ・ジャネイロの銀行を利用するなら、円→日本でいったん米ドル→リオでRS、となる。手数料2回分取られるなんて、円高でももったいない。そうすると円→RSの方が断然お得。というわけで、新宿のH.I.S.に問い合わせたところ、その超円高のおかげでRSが不足していて換金できない、とのこと。そこで、有楽町にあるブラジル銀行で換金しようと思ったのですが、1回に付き500RSまでしかできない…(日本円で2万5000円くらい)。それじゃ毎日通わないと足りないよ〜!と、再びPCに向かい猛検索。最悪、成田空港内のグリーンポート・エージェンシーでもよかったのですが、レートや手数料などを比べるとHSBCの外貨宅配サービスの方がお得だったので、利用してみることに。
届いたのは、
50RS×19枚=950RS
10RS×32枚=320RS
つまり、1RS=46.58000円換算です。
送付手数料500円を込みにしても、お得でしょう?
(当時、ブラジル銀行のレートで1RS=43円くらい、グリーンポート・エージェンシーは1RS=50円くらい)
そんなこんなでゲンナマを手にしたら、俄然気持ちが上がってきました。
(この頃、あるじがインフルエンザで寝込んでいたので、これ全部同時にやってたのよね、エラいなぁ、あたし。)

ビザがビチッと貼られて返却されたパスポート。そしてブラジルレアル。意外にしっかりしてて(ぺらぺらかと思ってた)、描かれた動物たちが写実的すぎて若干怖い


ブラジル行きが決まってから、さっそく洗脳するがごとく、あるじ先生主催の予習ツアーが始まりました。中央線ブラジル特快とでもいうのでしょうか、吉祥寺、西荻窪、阿佐ヶ谷、御茶ノ水のブラジルプロフェッショナルたちを訪ね、現地情報をいろいろ教えていただきました。

治安について気をつけるべきこと(これで俄然、不安が高まった)、行くべきレコードやさん、ライブハウス、見どころ、おいしいもの、覚えておくべきあいさつ……などなど、たくさんのことをメモりつつ、日本のカイピリーニャに酔いしれたのでした。

そして家では、BGMにDVDと、すべてがブラジル一色。
そういえば、東京都現代美術館でちょうど開催していた「ネオ・トロピカリア:ブラジルの創造力」展にも行きましたね。あるじ先生はパンドルフォ兄弟目当てでしたが、やっぱり洗脳です(笑)。

でも今となると、この事前授業があったことで、安心して旅立つことができたし、現地でもめいっぱい楽しむことができたように思います。多謝。

さて次のページは、夏まっさかりのリオ・デ・ジャネイロです!

This is BOSSA NOVA
いちばん観たのはこれかなー。今まで“オサレカフェ的ちょいチャラ音楽”としてしか、ボサノヴァをイメージしてなかったけど(ごめんなさい)、これを観て180度印象が変わりました

01_旅支度 02_ビーチ 03_音楽 04_ごはん 05_ホテル 06_お花
07_観光
 08_ぼん厳選ベストショット 09_旅程など 10_旅のあと 11_料理家誕生

※このページはすべて2008年12月〜2009年1月時点の情報に基づいています。
現在では変更している可能性もあるので、これから行かれる方は必ずそれぞれの公式サイトなどを確認してください。

10/04/01 up